「2ちゃんねるを譲渡したのは運営に関する仕事がなく、手放したらどうなるか実験したくなったから」著者は端的に話す。ここでは、ひろゆき『僕が2ちゃんねるを捨てた理由』を6回にわたって要約し、2ちゃんねる、ネットと広告、メディアの未来について理解する。第1回は、2ちゃんねる譲渡。
2ちゃんねるを手放した理由
2009年、著者は2ちゃんねるをシンガポールのパケットモンスター社に譲渡した。ドメイン(2ch.net)の所有権を持つアメリカのベリーズにあるモンスターズ社と、著者の持つ営業権を1つにまとめたのだ。2ちゃんねるを手放した(譲渡した)理由は、2ちゃんねるの運営に関して著者のやることがほとんどなかったからである。また、2ちゃんねるを手放したらどうなるのかを、見てみたくなったからである。しかし、2ちゃんねるに特に変化はない。
シンガポールは理想国家
シンガポールは金持ちをかなり優遇する。シンガポールは日本同様、資源もなければ土地もない。そこで、金持ちと頭のいい人を集めて稼いでもらうために優遇し、国籍の招待まで送っている。また、車の維持費が非常に高く、そうした贅沢品に高い税金をかけている。さらに、公務員の給料を民間の給料とリンクさせることによって、一生懸命仕事をすることへインセンティブをつけていると思われる。
2ちゃんねる譲渡は無料ではない
2ちゃんねる譲渡は無料ではない。それは「2ちゃんねるを日本で運営すべきではない」と考えたからにすぎない。日本にいると日本の状況が悪くなっているときに「日本の状況が悪くなっている」と言いづらくなる気がするからである。
最後に
2ちゃんねるを手放したのは、運営に関して著者がすることがなかったから。しかし、2ちゃんねるに特に変化はなかった。シンガポールは金持ちをかなり優遇する。2ちゃんねる譲渡は無料ではない。
次回は、情報のフィルタリングには教育が必要 ネットビジネスと勘違いについてまとめる。
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