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ジェフ・スミス 刑務所の中で学んだビジネス

出所後の彼らの社会貢献を手助けするために、彼らの起業家精神を育ててみてはどうか?」スミスは語りかける。ここでは、95万ビューを超える Jeff Smith のTED講演を訳し、刑務所の中で学んだビジネスについて考える。

要約

ジェフ・スミスは刑務所で1年間を過ごしましたが、そこで思いも寄らぬ体験をしました。仲の良い囚人仲間に、無限の創造力とビジネスセンスを感じたのです。彼は問いかけます。「出所後の彼らの社会貢献を手助けするために、彼らの起業家精神を育ててみてはどうだろうか?」 (TED@NewYork Talent Searchイベントにて)

Once an up-and-coming star in the Missouri State Senate, Jeff Smith went to prison for covering up an election law violation. Since his release, he’s created a new space for himself as a professor, writer, political commentator and advocate for those he was locked up with.

 

1 高級スポーツカーでセックスする女性を独占特集するサイト

BJ は将来に大きなプランをもつ 囚人の一人でした。彼にはビジョンがあり釈放されたら 麻薬生活に別れを告げ正しく生きようとしていました。実際 自分の2つの情熱を融合させビジョンを作っていました。1万ドルを払って あるウェブサイトを買うつもりだったのです。高級スポーツカーでセックスする女性を独占特集するサイトです (笑)

 

2 刑務所にいたのは利口で熱意を抱く男たちだった

これが私の経験した連邦刑務所 第1週目です。テレビで見るものとは全然違うとすぐに分かりました。実際 刑務所にいたのは利口で 熱意を抱く男たちでした。しかも多くの場合ビジネス界のリーダーにも劣らない 鋭いビジネスの直感を持っていました。私がミズーリ州上院の期待の星であり 入獄もする前に ワインや食事を楽しんだCEOたちと遜色なかったのです。一緒に閉じ込められていた囚人の95%が 外の世界では麻薬ディーラーでした。そのビジネスについて話す時 私たちのとは異なる隠語を使いました。しかし ビジネスコンセプトの面では ペンシルベニア大学のMBAの1年目で学ぶものと大差なかったのです。販促インセンティブ、無料お試し商品 新製品導入のためのフォーカスグループ法 市場拡大 などです。

 

3 囚人の生活費は自腹で、モノのコストは高く、月給5.25ドル

しかし 彼らには過去の栄光を取り戻す時間など全然なく ほとんどの場合みんな生きるために必死です。想像以上に過酷なのです。囚人には納税もなく税金で暮らしていると 大半の人が思っているようですが 生活費は自分で支払っています。スープ デオドラント歯ブラシ 歯磨き粉など 全部 自腹で払わなければなりません。これがまた過酷なのです。第一に 全てのものが外の世界での価格に対し 30~50%値上げされています。第二に大金を稼ぐことはできません 私の仕事はトラックの荷卸しでした 食料倉庫で一日中やっていました。収入は5.25ドルでした。時給ではなく月給ですよ

 

4 まず「稼ぎ方」を学ばなければならない

どうやって生きればいいのでしょう? まず「稼ぎ方」を学ばなければなりません。合法的な稼ぎ方もあります。切手を通貨として使います。同僚の房室を掃除してお金を請求するのです。自分の房室外で理容室を営む等のグレーな稼ぎ方もあります。房室外でタトゥーパーラーを営むのはもちろん違法です。そして 完全に違法なのは 麻薬 ポルノ雑誌 携帯電話など外の世界で手に入るものを 不正に入手することです。ここにはリスクとリターンのトレードオフがあり リスクが高いほど 利益も高くなりやすいです。刑務所でタバコが欲しければ1本 3-5ドルです。昔のフリップタイプで 開くと頭くらいの長さになる携帯でさえ 300ドルほどします。ポルノ雑誌ですか? 相場は1,000ドルくらいになります。

 

5 刑務所生活では創意工夫が必要

皆さんがお考えの通り刑務所生活では 創意工夫が必要となります。手段は違えど 食料倉庫から盗んだ残り物で美味しい料理を作ったり 足用爪切りで髪の毛を切ったり 石詰めの洗濯袋を木の大枝に吊るしてトレーニング用品を作ったりして 囚人たちは費用を抑えたやりくりの仕方を学びます。そして彼らの多くが この創意工夫を外の世界でも活かして レストランや理容室やジムを 開業したいと思っています。

 

6 職業訓練もなく、社会復帰への支援策がない

しかし 職業訓練も無く彼らに準備させる方法がありません。社会復帰への支援策がないのです。ビジネスプランの書き方を教える人や 彼らが直感的に掴んだビジネスコンセプトを 合法的事業に落とし込むのを手助けする人はいません。インターネットのアクセスさえありません。さらに 彼らが外の世界に出ても ほとんどの州では 犯罪歴のある人の差別を禁止する法律がありません。だから 元犯罪者の3分の2が 出所5年以内に再び罪を犯すと聞いても 驚くことではありません。

 

7 刑務所内の起業家精神や未開発の可能性を育てよう

いいですか、私は連邦政府に嘘をつき人生から1年間を失いました。しかし出所して 誓いました。囚人たちがこれ以上 人生を無駄にしなくてもいいように 私にできることなら何でもすると誓ったのです。皆さんにも何か支援していただけたら嬉しいです。私たちができる最善策は 刑務所内の起業家精神や 未開発の可能性を育てるための方法を見つけることです。そうしなければ彼らは役立つ新しいスキルを学べず またすぐに刑務所に戻ってきます。刑務所内では「稼ぎ方」しか学べないのです。ありがとうございました。

最後に

刑務所にいたのは利口で熱意を抱く男たちだった。囚人の生活費は自腹で、モノのコストは高く、月給5.25ドル。稼ぎ方を学ばなければならず、創意工夫が必要。しかし、職業訓練もなく、社会復帰への支援策がない。刑務所内の起業家精神や未開発の可能性を育てよう

和訳してくださった Naoki Funahashi 氏、レビューしてくださった Takahiro Shimpo 氏に感謝する(2012年6月)。

刑務所わず。 塀の中では言えないホントの話


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