我がことのように嬉しく、悔しい
「ココナラ」というワンコインで個人のスキルや得意を売買するサイトがある。
特徴は以下の3つ。
- 1回500円
- ネット上でやりとりが完結する
- 「自分のストーリー」と「商い」の経験を重要視している
私も出品しているが、似顔絵から占い、WEB分析からカウンセリングまで、幅広いサービスが出品されていて、見ているだけでも刺激的でおもしろい。昨晩(25日)WBSの放送後、出品数が100件超追加され、13001500件を超えている。男女別の売れ筋ランキングも掲載されるようになり、より使いやすくなっている。
残念ながらWBSのホームページに映像リンクがないようなので(9月26日現在)「“得意”を売る 新ビジネス」(10月3日更新)、簡単な内容を紹介する。
1 「個人の得意と企業をつなぐ」
「ココナラ×ワールドカフェ」の映像から開始。
着物よろず相談のAnego0417さんや議員秘書がギフトを選んでくれるMikanさん、そしてビジネスに関する情報収集代行のhi_sashさんの紹介。みなさん本業はありながらも自分の好きなことで出品しているとのこと。
クラウドソーシングサービスのランサーズも紹介。
2 サービスの特徴と理念
ココナラ代表の南 章行氏の話。
「一人ひとりが『自分のストーリー』を生きていく世の中をつくりたい。お互いの生活をよくするために、生活に役立つものを交換し、感謝し合うという『商い』の原点を体験できる機会を提供していく」「自分で起業したい、マーケティングに活かしたいという人も多くいる」(寝不足なのか、若干顔が疲れている印象…お大事になさってください)
3 価格破壊への対応が課題
コメンテーターの五十嵐敬喜氏の発言。
「(ココナラへの手数料を引いた)350円という価格では価格破壊が起きてしまっている面もある。中間層の生活が大変になっていくなぁという印象。価格を柔軟に引き上げられるような仕組みづくりが課題ではないか」
★★★
良質なサービス提供者が眠っている
たしかに価格破壊が起きてしまう面はある。正直時給換算すれば、350円では15分程度で仕上げなければアルバイト代にもならないだろう。それでも開始3ヵ月弱で800014000ユーザー、13001500出品数、3000いいね!を集められているのはなぜか。それは、それだけ良質なサービス提供者が数多くいることの証明ではないだろうか。
私自身、前職で多くのパート・アルバイトの方に接してきて、この人はすごいなぁ、この人がいないと店が回らないなぁという人を何人も見てきた。中には店長よりやる気があり、仕事もできる人もいた。しかし、たいがいは家庭の事情で長く働けなかったり、年齢的に他のところで雇ってもらえないというケースが多かった。
その人たちに報いるだけの時給を払いたい、もっと長く働いてもらいたいと思っても、収支的に厳しかった。悔しかった。
ココナラでは、満足度に応じて追加で料金を支払える「おひねり機能」を備えている。任意ではあるが、本当に価値のあるサービスならば、サービス提供者側が求めることで支払われるのではないだろうか。WikipediaやWordPressが寄付制で、すばらしいサービスを提供し続けているように。
私たちにできることは、良質なサービスをつくり、それに妥当な対価を支払ってもらえるよう努力することだと思う。
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