「最初のフォロワーの存在が1人のバカをリーダーへと変えるのです」シヴァーズはこう語りかける。ここでは、270万ビューを超える Derek Sivers のTED講演を訳し、フォロワーシップの重要性を実証する。
要約
デレク・シヴァーズが、ある驚くべき映像の助けを借りながら、社会的な運動というものが実際にはどのように起きるものであるかを解説しています。(ヒント: 2人必要)
Through his new project, MuckWork, Derek Sivers wants to lessen the burdens (and boredom) of creative people.
1 たった3分で社会運動は起きる
TEDで私たちは リーダーシップや 社会をいかに動かすかという話をよくしますが、これから たった3分の間に社会的な運動が起きる様を ご覧いただき そこから教訓を引き出そうと思います。
2 リーダーに必要なのは勇気と嘲笑されること
最初にリーダーが勇気を持って立ち上がり 嘲笑される必要があります。でも彼の行動に続くのはすごく簡単です。ここで最初のフォロワー(追随者)が重要な役割を担っています。みんなに どう従えばいいか示すのです。
3 最初のフォロワーが1人のバカをリーダーにする
リーダーが彼を対等に扱うのを見てください。今やリーダー1人ではありません。複数になったのです。友達に声をかけていますね。最初のフォロワーというのは過小評価されていますが 実はリーダーシップの一形態なのです。こんな風に目立つだけでも勇気がいります。最初のフォロワーの存在が 1人のバカを リーダーへと変えるのです (笑) (拍手)
4 3人で集団になりニュースになる
2人目のフォロワーが現れました。今や1人のバカでも 2人のバカでもありません。3人というのは集団であり 集団というのはニュースになります。だから運動が公のものとなります。リーダーだけでなく フォロワーの姿が重要なのです。新たなフォロワーたちは リーダーではなく フォロワーを真似るものだからです。
5 多くの人が加わるほどリスクは小さくなる
さらに2人が加わり すぐ後に3人が加わりました。今や勢いが付いています。臨界点に達し 1つの運動になったのです。多くの人が加わるほど リスクは小さくなります。どうしようか決めかねていた人達も 今や加わらない理由はなくなりました。もう目立つことはありません。笑われることもありません。急げばコア集団に入れるかも (笑) この後しばらくは みんな集団に入ろうとします。加わらない方がかえって バカにされるからです。これが運動の起こし方です。
6 肝心なのは自分ではなく運動
教訓をおさらいしましょう。まず 彼のように1人裸で踊るタイプの人は 最初の何人かのフォロワーを 対等に扱う大切さを 覚えておいてください。肝心なのは自分ではなく運動だということです。でも もっと大きな教訓があります。
7 リーダーシップは過大評価されている
お気づきになったでしょうか? 最大の教訓は リーダーシップが 過大評価されているということです。確かにあの裸の男が最初でした。彼には功績があります。でも1人のバカをリーダーに変えたのは 最初のフォロワーだったのです。全員がリーダーになるべきだと よく言いますが それは効果的ではありません。
8 ついて行く勇気を持ち、他人にその方法を示そう
本当に運動を起こそうと思うなら ついて行く勇気を持ち 他の人達にも その方法を示すことです。スゴイことをしている孤独なバカを見つけたら 立ち上がって参加する 最初の人間となる勇気を持ってください。ここTEDはそのための最高の場所です。どうもありがとうございました (拍手)
最後に
「最初のフォロワーの存在が1人のバカをリーダーへと変えるのです」ほんとその通りだなぁ…。まずはバカとして突っ走れていることに感謝。同時にスゴイことをしている孤独なバカを見つけたら、一緒に参加する最初の人になろうと思った。
和訳してくださった Yasushi Aoki 氏、レビューしてくださった Takahiro Shimpo 氏に感謝する(2010年4月)。
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