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ゲリー・フレーク Pivotはウェブ探索における分岐点となるか?

「Pivotはネットにある膨大な画像やデータを整理し閲覧するためのソフトです」ゲリーは語りかける。ここでは、60万ビューを超える Gary Flake のTED講演を訳し、適切な情報抽出の仕方について理解する。

要約

ゲリー・フレークがPivotのデモをお見せします。Pivotはネットにある膨大な画像やデータを整理し閲覧するためのソフトで、革新的技術Seadragonを基盤にしており、ウェブデータベースに自在にズームイン・ズームアウトして、通常のウェブブラウジングでは見えないパターンや関連の発見を可能にします。

Gary Flake is a Technical Fellow at Microsoft, and the founder and director of Live Labs.

 

1 データの全体から得られるものは部分の和よりも大きい

今日私が大きなアイデアを1つだけ お伝えできるとしたら、それは データの全体から我々が得られるものは、 部分の和よりも大きいということです。 情報過多ではなく、どうすれば 通常見えていないパターン、 傾向を見つけることが出来るのか 考えてみて下さい。

 

2 ある特定のデータだけ抽出することができる「Pivot」

今ご覧頂いているのは典型的な 年齢別死亡率のグラフです。 今使っているツールは実験段階のもので、 Pivotです。これを使えばある特定の 死因のデータだけ抽出することができます。例えば事故。 そしてすぐ別の傾向があることを確認できます。 理由はここ、中ほどでは 人々は最も活動的で、次に こちら側では最も体が弱いからです。 前に戻って データを死因で並べなおすこともできます。循環器系疾患とガンが最も高いですが 全員に対してというわけではありません。さらに年齢で絞って 40歳以下を見てみましょう。事故がその年代の人々にとって 最も注意すべき死因だとわかりますね。 特に男性が要注意であることもわかります。

 

3 特定のコンテンツの情報も絞り込むことができる

さて皆さんお分かりいただけたと思います。情報やデータをこの様に眺めるのは 画像主体の情報の中を 泳いでいるみたいでしょ。そして生のデータにこんなことができるなら コンテンツにもやってみませんか? そこでここにあるのは 今までに作られてきた スポーツ イラストレイテッド誌の表紙です。 すべてがここウェブ上にあります。 公演後皆さんの部屋でも同じことは出来ます。Pivotで特定の10年分に絞り込むことができます。 ある1年に絞り込むこともできます。 あらゆる巻に即座に戻れます。 これを見てみましょう。この号に 掲載のあったアスリートが全部表示されています。 ランス アームストロングのファンなのでこれをクリックしてみましょう。 するとこの様にランス アームストロングが 取り上げられた全ての号が抽出されます(拍手)

 

4 検索と閲覧の中間で、情報の利用方法を変えてくれる

ちょっと上の方を眺めてみたくなったとしましょう 「サイクリングについての記事を見てみようかな」 と思うかもしれません。 一歩下がって拡大しましょう。 するとグレッグ レモンが出てきます。 この様に情報を絞り込んだり 広げたり、戻ったりと情報を 自由に操作することは、単なる 検索やブラウジングではないと お分かり頂けたと思います。 これは実際少し異なるものなんです。 これは検索と閲覧の中間で、我々の 情報の利用法を変えてくれると思っています。

5 1つのwebとして高い抽象レベルでナビゲートできる

要約の1つを見てみましょう。そこからPerson of the Yearの カテゴリに進み、それに 属するもの全てを表示できます。 そこで彼らを見てみて下さい、 多くの人は政治関係だとわかりますね。 何人かは自然科学関係ですね。 さらに少ないですが、ビジネス関係の人もいます。 私のボスもいます。 それから音楽方面の人が1人います。 そして面白いことに、ボノは TED Prize受賞者でもあります。この様に 自由にTED Prize受賞者を全員見渡せます。 ご覧頂いたように、我々は初めてwebを ページからページではなく、一つのwebとして 高い抽象レベルでナビゲートしているのです。

 

6 閲覧履歴全体を全く同じように見ることができる

そこでもう一つ 皆さんが 驚くだろうものを お見せしたいと思います。 ここにNew York Timesのホームページがあります。 そこでこのアプリケーションPivot–これを ブラウザとは呼びたくないです。違いますから。 しかし勿論ウェブの閲覧は可能ですけど– 私たちはこの様にズーム技術をそれぞれの webページに使えるようにしました。 一歩下がって眺め、目的の部分に 飛び込むことができます。 さてこれが重要な理由としては、 この様にウェブを閲覧することによって 閲覧履歴全体を全く同じように 見ることができるからです。 だから特定の時間帯にしたことを 掘り下げることができます。 実際ここには今日実演してきた ページの履歴が見えますね。 すると先ほどお見せしたものをリプレイすることもできます。 一歩下がって全て見たいと思ったら、 履歴をスライス&ダイスすることができ、 例えば検索履歴を取り出すことができます。 私は身内びいきの 検索をしていますね。 その履歴から、すぐに元をたどり 再起動することができます。 1つのメタファが形を変えて何度も 現れています。すなわち全体というのは 部分の和よりも大きいということです。

 

7 適切な情報抽出が可能かもしれません

現在我々は世界に溢れかえるデータを 悪と捉えています。 情報過多は災いであり 情報に溺れていると言われています。 それをひっくり返せないでしょうか webというものをひっくり返して 一つの物から次の物への単純な移動ではなく 多くの情報から多くの情報へと行き来することに慣れたなら それまで見えなかったパターンを 見いだせるようになるでしょう。 これが可能ならば、データに埋もれるのではなく 適切な情報抽出が可能かもしれません。 そうすれば単なる情報処理ではなく、 知識を引き出すことができます。 その知識が引き出せるなら、知恵だって見いだせるかもしれません。以上です。ありがとう(拍手)

最後に

データの全体から得られるものは部分の和よりも大きい。ある特定のデータだけ抽出することができる「Pivot」。特定のコンテンツの情報も絞り込むことができる。検索と閲覧の中間で、情報の利用法を変えてくれる。1つのwebとして高い抽象レベルでナビゲートできる。閲覧履歴全体を全く同じように見ることができる。適切な情報抽出を行えば、知恵を見出せる

和訳してくださった Takahiro Shimpo 氏、レビューしてくださった Yasushi Aoki 氏に感謝する(2010年2月)。

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