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オナー・ハージャー 森羅万象の音の歴史

「ビッグバンで残った宇宙派の音を使った世界で最も古い曲を聴いたことがありますか?」オナーは語りかける。ここでは、70万ビューを超える Honor Harger のTED講演を訳し、森羅万象の音の歴史について理解する。

要約

テクノロジスト・アーティストのオナー・ハージャーは、星、惑星、パルサーの奇妙ですばらしい音を聴きます。彼女は古代の惑星から発せられるラジオ周波を使って音に変えます。ビッグバンで残った宇宙波の音を使った「世界で最も古い曲」などです。

Honor Harger explores the sounds of the sky, using art to connect her audience to the universe.

 

1 私たちは宇宙の音がどんなものなのか見当もつかない

宇宙、 誰もがそれがどのように見えるか知っています。私たちは宇宙のイメージに取り囲まれています。私たちの命全体 サイエンス・フィクションの 想像上のイメージから アーティストたちの感動的なビジョン、複雑なテクノロジーを使用して可能となった ますます美しさを増す映像などです。しかし、私たちが持つ めまいがするくらい鮮明な 宇宙の視界への理解があっても 私たちは宇宙の音がどんなものなのか見当もつきません

 

2 多くの人は本当に宇宙と静寂を関連づける

そして、多くの人は本当に宇宙と静寂を関連づけます。しかし、私たちが宇宙をどのように 理解するようになったかは 聴くという話しと見るという話しと 同じようなものなのです。それにもかかわらず、 私たちのほとんどは宇宙の音を聴いたことがないのです。ここにいるあなた方の中で 一つの惑星か星の音を 説明できる方はいますでしょうか。もし気になった方がいらっしゃったら、 これが太陽の音です… 木星です… これは惑星探索機カッシーニです。カッシーニは土星の氷の輪を回っています… これは非常に凝縮された 中性体です。遠く離れた宇宙で回っています。

 

3 電波天文学者たちは宇宙からのラジオ波を研究する

私が行っている芸術活動は 宇宙を構成している すばらしい惑星から発せられる 奇妙ですばらしいノイズを 聴くことだけなのです。もしかしたらあなた方は どうやってこの音の事を知ることができるのかと思うかもしれません。どうやって 太陽の音と パルサーの音の違いがわかるのでしょう? 答えは 電波天文学にあります。電波天文学者たちは 宇宙からのラジオ波を研究します。彼らは高精度なアンテナや受信機を利用し、 何の宇宙体なのか、 夜空のどこにあるのか 正確な情報を得るのです。ここ地球で発信したり受信できる シグナルと同じように 簡単な技術を使用して これらの伝達を音に変えることができるのです。そのため、聴くことによって 私たちは最も重要な秘密を 発見することができたのです。大きさ、何で構成されているのか、 そしてどれくらい古いものなのかさえわかります。

 

4 聴く宇宙の歴史について

きょうは、短いストーリーをお話しようと思います。聴く宇宙の歴史についてです。これは、 3つの逸話で構成されています。この逸話は、私たちがどのように 奇妙な宇宙のノイズの 思いがけない偶然によって 宇宙の最も重要な情報を得たかを物語っています。このストーリーは、巨大な望遠鏡や 未来的な宇宙船からは 始まりません。むしろ、より質素なメディア― 実際、そのメディアによって 現在の私たちの一部となっている 電気通信の革命が起きたのです。それは電話なんです。

 

5 伝達をするための技術がなかった

1876年、ボストンでした。これがアレキサンダー・グラハム・ベルです。この人物電話の発明のために トーマス・エジソンと研究していたのです。彼らの技術的な構成で重要だったのは 半マイルもの長さのワイアーでした。このワイアーはボストンの民家 数件の屋根にかけられました。このラインは後で一般家庭でベルと 名付けられた電話シグナルを伝達するものです。しかし、電力が走っている長いワイアーと同様、 何かの事情でそのワイアーは アンテナになったのです。トーマス・ワトソンは 何時間もかけて 奇妙なパチパチ、シューシュー そして甲高い音やヒューヒューと言う音を聞いていました。これらの音はアンテナが受信した音です。ここで覚えておかなくてはならないのは これは ヘンリヒ・ヘルツがラジオ波の存在を証明する10年前のことだという事です。ニコラ・テスラの交流電流の15年前― マルコーニの最初に放送した約15年前です。トーマス・エジソンは私たちの事を聞いていませんでした。私たちは伝達をするための 技術がなかったのです。

 

6 ワトソンは実際に天に向かってダイアルしていた

では、これらの奇妙な音は何でしょう? ワトソンは実際、 自然に起こる非常に低い周波 のラジオ波を聞いていたのです。一部のパチパチといった音は光です。不気味なヒューヒューいう音や 興味深い甲高い音は より風変わりなものから来ています。最初の電話を使って ワトソンは実際に 天に向かってダイアルしていたのです。彼が正しく推測していたように 一部の音は 太陽の表面活動から来るものでした。それは太陽風だったのです。地球のイオン圏と相互作用していたのです。彼が聞いていたのは 私たちが地球の南極、北極で オーロラとして見ることができる 現象です。遠隔通信の革命を先導した テクノロジーを発明する一方で ワトソンは、太陽系の 中心にある星が 強いラジオ波を発していることを発見しました。ワトソンは偶然にもラジオ波を 聞いた最初の人間になったのです。

 

7 ラジオはワイアーなしで音を運ぶことができる

50年先に早送りして、 ベルとワトソンのテクノロジーは 世界的なコミュニケーションを 完全に変えたのです。しかし、ボストンにある数件の家屋の屋根に 数本のワイヤーをかけることから始まって 大西洋に何千マイルもの ケーブルを敷くことになったのは 簡単なプロセスではありません。そしてそれから間もなく ベルはこの革命を最大限に生かすために 新しいテクノロジーを探していました。ラジオはワイアーなしで音を運ぶことができます。しかし、このミディアムは情報の損失を伴います― ラジオ波は多くのノイズや障害にさらされます。で、ベルはこれらのノイズを研究するために エンジニアを雇いました。そしてこのノイズがどこから来るものなのかを見つけるためにです。ビルに向かう眺めは ノイズを遮断する可能性のある完璧な符号復号器でした。このため、彼らは電話通信を目的に ラジオ波の使用を考えることができたのです。

 

8 宇宙物体はラジオ波や光波を発することができるという発見

エンジニアのカール・ジャンスキーが捜索した ほとんどのノイズは 大しておもしろくない所から来ていました。電力を源とした 光だったのです。しかし、ジャンスキーが断定できない 一つの連続したノイズがありました。どうやらそれは 彼のヘッドホンで聞くと 毎日4分ずつ早く聞こえたのです。天文学者ならだれでもわかるように これは地球から発せられる何かではない という明確なサインです。ジャンスキーは、 宇宙物体がラジオ波や光波を発することができる という歴史的な発見をしました。ワトソンが偶然にも太陽の音を発見してから 50年でした。ジャンスキーが注意深く聞いたことで 宇宙探検の新しい時代が始まったのです。ラジオ宇宙学の時代です。ここから数年は 天文学者はアンテナを大きなスピカ―に接続し 私たちの空にあるラジオ波について学びました。木星や太陽を 聞くことによってです。

 

9 マイクロ波が多方向から同時に来ていた

では、またちょっと先に進んでみましょう。1964年 ベルの研究室に帰ります。再び、 二人の研究者がノイズの問題を抱えていました。アーノ・ペンジアスとロバート・ワトソンは ホルムデルのベル研究所で ホーン・アンテナを使用して 天の川を すばらしい正確さで研究していました。彼らは本当に 宇宙をハイファイで聞いていました。彼らの音源に、技術的なミスがありました。不思議な連続したノイズが 彼らの研究を阻んでいました。それはマイクロ波で それはどうやら 多方向から同時に来ていたようなのです。で、これは全くわけがわからなかった。ある程度のエンジニアや科学者だったら おそらく、この問題は技術自体に問題があるに違いないと推測したでしょう。きっとこれはパラボラアンテナに問題があるに違いないと パラボラアンテナに鳩が巣を作っていました。 で、おそらく鳩のフンを掃除した後、 パラボラアンテナが再び機能し、 普通の機能が元に戻ったはずなのです。

 

10 宇宙が産まれた時に残った宇宙線だった

しかし、ノイズは消えませんでした。ペンジアとウィルソンが聞いていた この不思議なノイズは 実は今まで誰も聞いた事がない 最古で最も重要な音だったのです。これは宇宙が産まれた時に 残った宇宙線だったのです。ビッグバンが存在したという 最初の研究結果です。そして宇宙はちょうど147億年前 に産まれたのです。で、私たちのストーリーは 最初― 森羅万象のすべての始まり、ビッグバンで終わります。これがペンジアスとウィルソンが聞いたノイズです。あなたがこれから聞く音の中で最も古いものです。ビッグバンで残った放射線を背景とした 宇宙のマイクロ波です…ありがとう…

 

最後に

多くの人は本当に宇宙と静寂を関連づける。しかし、電波天文学によれば宇宙には音がある。宇宙が産まれた時に残った宇宙線を発見した。ビッグバンで残った放射線を背景とした宇宙のマイクロ波を聴いてみよう

和訳してくださった Mariko Imada 氏、レビューしてくださった Hidetoshi Yamauchi 氏に感謝する(2011年5月)。

音のなんでも小事典―脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで (ブルーバックス)


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