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キャリン・ボンダー ワイルドセックス 鳥や蜂は序の口だった

「あなたはセックスをよく知っていますか?考え直したほうがいいですよ」キャリンは語りかける。ここでは、150万ビューを超える Carin Bondar のTED講演を訳し、動物たちがヤル気になる科学について理解する。

要約

あなたはセックスをよく知っていますか?考え直した方がいいですよ。生物学者のキャリン・ボンダーがこの素晴らしい講演で動物たちがヤル気になる科学を説明してくれます。(この講演は過激な性的内容について話します)

Carin Bondar is an expert on the sexual life of animals — and loves to tell their wild sex stories.

 

1 動物界の性器の多様性は我々の想像を越えている

今日エッチな妄想をした人はいますか? (笑) みんなしたでしょう? 手を挙げてくれてありがとうございました。今日私は 皆さんの 汚れた妄想のネタを 生物学的に検証します。これからワイルドなセックス (野生の性行為)について 目新しい事実をいくつかお伝えします。まず 人がセックスについて考える時 男と女 が頭に浮かびますが 数百万年もの間 そのような 分類自体が存在しませんでした。セックスはただの体の融合 もしくは 2者以上で共有する DNAを垂れ流す行為でした。DNAを提供するペニス そしてそれを受け止めるヴァギナのような 構造は500万年前まで 現れませんでした。今 皆さん は我々に親しみ深い 我々 人間の性器を 思い浮かべているでしょう。しかし 繁殖に影響する様々な 因子に呼応するように 進化をしてきた動物界の 性器の多様性は 我々の想像を越えています

 

2 ペニスは特に多様性に富んでいる

ペニスは特に多様性に富んでいます。これはペーパー・ノーチラス タコやイカに近い生物です。オスには交接腕があります。では交接腕とは何か? それは脱着可能な泳ぐペニスです。オスの体を離れて フェロモンを– 手掛かりにしながら メスを探して泳ぎ 彼女の体にくっついて 精子を放出します。何十年もの間 生物学者は 交接腕が一種の完全な動物だと 考えてきました。このバクは南アメリカに 生息する哺乳類で ペニスには物を掴む能力があります。実はこのペニスはかなり器用で 我々の手と同じくらい器用です。その器用さで ヴァギナを通り越し メスの子宮に直接精子を放出します。また 見ての通りいい大きさです。しかし 動物界最大のペニスを 持つのはバクではありません。動物界で自身の体に対して 最大のペニスを持つのは 小さなフジツボ達です。このビデオは人間のペニスが フジツボと同じぐらいに なった場合どうなるかを表しています (笑) ムフフ(笑)

 

3 形だけでなく機能も考慮に入れる必要がある

これだけ沢山の多様性があっても 繁殖を成功させるためには 全てのペニスがヴァギナに 上手にハマるものだと 考えるかもしれません。単純にAをスロットBに入れる それで全て解決します。しかし もちろん そんな単純ではありません。なぜならその形だけでなく機能も 考慮に入れる必要があります。そしてセックスにおける 機能とは配偶子 つまり卵子と精子の それぞれの貢献度と関係しています。そしてその貢献度は 同等からかけ離れています。卵子を作るためのコストは高く メスが誰と卵子を共有するか選ぶのに 慎重になるのは理に適っています。一方 精子は安く 大量にあります。なのでオスにとって 自分の– 子孫を次の世代に残すために セックスを沢山する 戦術は理に適っています。

 

4 外傷型受精というトコジラミのセックス

動物たちはこの性別間の ニーズの違いにどう 対処しているのでしょう? 例えば もしメスが 特定のオスを選ばなかったり 精子を貯蔵する能力を持ち 十分保存していたら 彼女にとって より理に適うのは 他の生物学的に有用な活動に 時間を割くことです。天敵から逃げる、子どもを育てる 食べ物を集めて 消化する これはもちろん 彼女の精子バンクに まだ入金がないオスには 悪いニュースです。このようなことがあると 受精を成功させるために 極端な戦術が用いられることがあります。これはトコジラミのセックスです。外傷型受精という上手い用語が つけられています。オスは引っ掛かりのある トゲ付きのペニスを 文字通りメスに突き刺します。それもヴァギナの近くに 刺すわけではなく 体のどこにでも刺します。そして精子は単純に 彼女の血リンパの中を 子宮まで移動します。もしメスが刺されすぎたり 刺し傷が感染したりすると 彼女は死ぬこともあります。

 

5 カモの交尾は集団レイプに見える

もし あなたが池のほとりを 気持ちよく散歩していて 何羽かのカモの交尾を見かけたら 集団レイプのような有様に 警戒心を覚えることでしょう。そして率直に言えば集団レイプなんです。オスのグループがメスを 取り押さえて 弾丸のようにスパイラル状のペニスを スクリュー型の ヴァギナに挿入します。何度も何度も 通常の状態から射精まで 1秒もかかりません。しかし最後に笑うのはメスです。なぜなら彼女は姿勢を変えることで 特定の求婚者の精子が 子宮に 到達しやすく出来るからです。私がこういう話を共有するのは 私たち人間はよく セックスについて考えるからです。楽しく 気持ちよく ロマンスがあり オーガズムがある。しかし オーガズムの進化は 哺乳類が現れる6,500万年前まで 実際は起こりませんでした。しかし それ以前に いくつかの動物は 原始的な 相手を喜ばす 方法を取っていました。

 

6 ハサミムシのオスのペニスは非常に大きいか非常に小さい

ハサミムシのオスの ペニスは非常に大きいか 非常に小さいです。非常に単純な遺伝的特徴で 他の特徴に 影響は及ぼしません。つまり より長いペニスを持つ者が 強かったり 大きかったり 他の差があることはない。そこで生物学的な考えをすれば メスはペニスの短いオスと 交尾をするべきだと思うでしょう。それにより他のことに時間を割けます。天敵から逃げ、子どもを育て 食べ物を集め 消化する。しかし 生物学者は繰り返しメスが 長いペニスを持つオスと 交尾することを選ぶところを 観察しています。なぜでしょう? どうやら 生物学の文献によると 「性交の間 特定のオスの性器は メスの性器とのより強い 物理的– また刺激的な相互作用によって メスから– より好意的な反応を 引き出しているかもしれない」 ムフフ。

 

7 残念ながら動物界で繰り返し観察されるのは強要戦術

彼らはメキシカン・グッピーです。そして彼らの上あごから 表皮繊毛が伸びているのが見えます。そしてこれらの繊毛は 言うなれば「魚髭」を形成します。オスはメスの性器の入り口を 性交の前に刺激することが 観察されています。そして私が「私立探偵マグナム仮説」– と可愛く名付けたように メスはこの「魚髭」を持つ オスと交尾していることが 圧倒的に多いのです。ちょっとしたグッピーポルノですよね。ここまで オスがメスのパートナーを 獲得するためにとっている様々な 戦術を見てきました。まず メスとセックスをするために 性器を暴力的に使用する 強要戦術がありました。またメスにパートナーとして 選ばれるため オスが実際に 相手を喜ばせる 愛撫戦術も 見られました。残念なことに 動物界で 繰り返し 繰り返し観察されるのは 強要戦術の方です。無脊椎動物から鳥類 哺乳類 それも類人猿に至るまで 多くの系統で観察されています。

 

8 象やハイエナは母系家族社会

そして興味深い事に 少数の哺乳類は 性行為の強要をさせないために メスの性器が特別な進化をしました。メスの象やメスのハイエナは ペニスのようなクリトリス というよりペニスのように 外にぶら下がる クリトリス組織を持ちます。実際に彼らの性別を判別するには 外見を少し見ただけでは かなり難しいのです。ですので オスがメスのヴァギナに ペニスを挿入する前には メスはクリトリスを ひっくり返して体の中に 入れる必要があります。ペニスをもう1つのペニスに 入れるところを想像してみてください。メスが乗り気でないと 起こりえませんよね。そして さらに興味深い事実として 象やハイエナは 母系家族社会なのです。メスが メスのグループが 社会を仕切ります。姉 叔母 そして子ども達 そして若いオスは 性成熟した暁に 群れから追い出されます。ハイエナの社会では 大人のオスは 最も低い地位にあります。彼らが狩りの恩恵に預かるのは 子どもたちを含む 他の皆の後です。つまり オスからペニスの力を 取り上げると どうやら 持っている社会的な権力まで 取り上げてしまうようです。

 

9 セックスには多くのことが絡んでいる

そして 今日の私の話で重要なのは セックスにはただ AをBに挿入し 子孫が元気に走り回ることを希望する 以上に多くのことが 絡んでいるということです。動物界で見られる 性的な戦術と 生殖器の構造は オスとメスが互いに どのように反応するかを支配し すなわちそれは 群れや社会の 形成と進化の 方向性を決定します。なので皆さんは 私たちを含む動物が 多くの時間セックスについて 考えていることには 驚かないかもしれませんが 彼らの生活や 私たちの生活の かなり多くの部分が その影響を受けていることには 驚いたと思います。ありがとうございました。妄想を楽しんでください(拍手)

最後に

動物界の性器の多様性は我々の想像を越えている。脱着可能だったり物をつかんだり、ペニスは特に多様性に富んでいる。形だけでなく機能も考慮に入れる必要がある。外傷型受精というトコジラミのセックス、集団レイプに見えるカモの交尾。オーガズムの進化は哺乳類が現れる6,500万年前まで起こらなかった。ハサミムシのオスのペニスは非常に大きいか非常に小さい。残念ながら動物界で繰り返し観察されるのは強要戦術。象やハイエナは母系家族社会。セックスには多くのことが絡んでいる。妄想を楽しもう

和訳してくださった Makoto Ikeo 氏、レビューしてくださった Shoko Takaki 氏に感謝する(2013年6月)。

新動物生殖学


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